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EUSの基礎~スクリーニングから画像診断・FNA・治療~

先日はライブセミナーに出席し,勉強させていただきました.今回はEUSについてのセミナーで,近畿大学の北野先生による講義およびライブセミナーでした.
EUSによる膵腫瘍の検出率は非常に高いものであり,癌や内分泌腫瘍などの検出率は90%超のデータが揃っているようです.

一方でCTでの検出率はそれぞれ80,60%程度と言われているようです.
またFNAによる膵臓癌の検出は感度:85%,特異度98%,正診率88%というデータもあるそうです.使用する針は22G・25Gが基本で,19GはGISTなどに用いることが多いということです.

実際,EUSでのスクリーニングでは数㎜程度の膵腫瘍も診断可能ですし,エコーの精度が上がれば上がるほどより正確な検査が提供できると考えます.
内視鏡検査のように検診などでのスクリーニングはとても無理でしょうが,家族歴や糖尿病・慢性膵炎などのリスクファクターを中心に,膵癌検診ができる時代が来れば,膵癌も早期発見・治療が可能になるのだろうと考えさせられます…

また北野先生は造影EUSについての論文を多数執筆されており,現在はHCCのみに適応のあるソナゾイド造影の膵腫瘍への適応を積極的に考えておられます.

また腹腔神経ブロックやドレナージなどの治療技術も発達してきており,今後の展望が期待される分野だと考えられます.
自分もまずはスクリーニングを正確にできるように精進しようと考えております.

さて,今回のライブの症例で非常に物議を醸した症例があります.
膵体部φ8㎜の病変であり,スクリーニングの単純CTで発見されました.昨日EUS施行したところ,所見としては
・膵体部の内部充実性,低エコー腫瘤
・表面平滑
主膵管との交通あり
とこれだけを聞けば皆さん,膵管癌一択だとと思います.

しかしながら問題はソナゾイド造影でhypervascularな腫瘤であるということです.
造影効果良好の所見からは,非機能性内分泌腫瘍の可能性が否定できません.微小膵癌で,早期にはhypervascularな腫瘍として認識されることもあるとのことで画像のみからの確定診断は難しいと考えられました.

ということでFNA施行!やはりこういった症例では組織診断が独壇場ですね.2度施行し現在診断中です.結果が出たらまたご報告します!

それではまた…

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ryo

ryo

6年目消化器・内視鏡医師です。 日々の経験や症例を紹介しながら役に立った書籍や論文を紹介していこうと思っています。 まだまだ若輩者ですので色々とアドバイスなど頂ければありがたいです。 また私の好きな小説や趣味の世界についても紹介しようと思っていますので、こちらも気が向いたら立ち寄って下さい。

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