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救急外来での脳梗塞~t-PAの適応について~

今日は昨日ふと読んだ日本医師会雑誌に,t-PA適応であるにも関わらず施行しなかったため訴訟となったケースが紹介されていました.

救急外来での脳梗塞治療について.

救急外来で出会いたくない疾患としては私の中では…

中枢性疾患・心疾患がベスト2を占めます.
なかでも脳梗塞は早期単純CTでは診断がつきにくいですし,その他鑑別すべき疾患が多くあります.
(低血糖時の片麻痺など)
 
しかもt-PAは基本的には資格を持った内科医もしくは脳外科医が施行する必要があるため,
それが可能なしかもNCUがある病院に早期に搬送する必要があります.

一般内科医は適応を意識してできる限り高次医療機関に紹介するべきなのでしょう.
以下に患者さんの利点と適応について示します.

何とか3h以内に治療を開始.これが原則!

治療ができた場合…

  1. 社会復帰の可能性は1.5倍
  2. 脳出血のリスクは10倍に上がる

以上のことから静注可能病院へ搬送してでも施行する必要がある,ということです.

そして適応としては

t-PA適応基準

禁忌

・既往に頭蓋内出血
・3ヶ月以内の脳梗塞
・3ヵ月以内の重症頭部脊髄外傷や手術
・21日以内の消化管、尿路出血
・14日以内の大手術、外傷

禁忌臨床所見

  • くも膜下出血、痙攣の疑い
  • 出血の合併(頭蓋内、消化管、尿路、後腹膜、喀血)
  • 頭蓋内腫瘍
  • 脳動脈瘤や脳動静脈奇形
  • もやもや病
  • 高血圧→適切な降圧後185/110↑

禁忌検査所見

  • 血糖<50、>400
  • PLT<10万
  • ヘパリン投与中
  • APTT延長1.5倍≦
  • 重篤な肝障害や急性膵炎
  • CTにて広範な早期虚血や圧排所見

慎重項目

  • 10日以内の生検・外傷
  • 10日以内の分娩・流早産
  • 3ヵ月以上経過した脳梗塞
  • タンパク製剤アレルギー
  • 75歳≦
  • NIHSSスコア>23
  • JCS>100
  • 消化管潰瘍・憩室炎
  • 大腸炎
  • 活動性結核
  • 糖尿病性網膜症
  • 出血性眼症
  • 血栓溶解薬・抗血栓薬投与中
  • 月経期間中
  • 重篤な腎症
  • コントロール不良糖尿病
  • 感染性心内膜炎
  • 胸部大動脈解離

NIHSSスコアも添付します.
NIHSS

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ryo

ryo

6年目消化器・内視鏡医師です。 日々の経験や症例を紹介しながら役に立った書籍や論文を紹介していこうと思っています。 まだまだ若輩者ですので色々とアドバイスなど頂ければありがたいです。 また私の好きな小説や趣味の世界についても紹介しようと思っていますので、こちらも気が向いたら立ち寄って下さい。

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